令和7年4月分 社長日記
いきなりですが、自宅で魚が食べたい時、どんなお店で購入していますか?
定番の商品は各量販店等で購入できますが、
普段あまり目にしない魚だったり、特別な日に良い魚を食べようと思った時、
地域によっては遠くまで足を運ばないと販売店が無いということもあるかと思います。
町の魚屋さんがどんどん減ってしまっています。
データで見ても漁獲量、鮮魚店の店舗数、
そして水産に係わる人の人数、全て年々減少しています。
量販店でも鮮魚部門は外部委託する店舗も増えており、
業界として衰退しているようにも感じます。
しかし、ここからは私、個人の考えですが
青果部門は鮮度と価格で競争できる。
精肉部門は鮮度と価格そしてトレンド追求で競争できる。
鮮魚部門は鮮度はもちろんですが、仕入れの感度に加え、
調理技術・陳列技術・売り切る技術も必要なので人材の確保が難しく、
外部委託が増える理由かと思います。
なので調理等の技術を身に付けてしまえば一生の仕事になりますし、
AIに取って代わられにくい伸びしろのある業界ではないかと思います。
しかし、その逆を考えれば技術者が減るとさらに衰退します。
如何に技術者を育て、持続可能な業界にしていくのかが
今後の課題の1つではないかと思っています。
令和7年4月
但馬魚市場株式会社
代表取締役社長 谷岡友作
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